体験記「夜中の診療所」パラダイス(プロンポン） HN：ようしんさん
———————————————–
(titole) 夜中の診療所
———————————————–
(location) パラダイス(プロンポン）
———————————————–
(day) 2012年8月
———————————————–
「頼むよ。外で君とデートしたい。」
俺はつたない英語で一生懸命、パラダイスマッサージの個
室で、嬢を口説いていた。
嬢の名前はＬ、Ｌの妖艶な顔とボリュームある胸とア
ンバランスなほど細い腰に俺の気持ちは高まっていた。
彼女が個室でユニフォームを脱いで、一糸まとわぬ姿で
俺に笑顔を向けた瞬間、俺は彼女が欲しいと思った。
そこで、サービスを受ける時間を延長し、その時間を
彼女を口説く時間に変更した。
「私は外ではお客さんと会わないよ。」と彼女の態度は
けんもほろろだった。
「仕事が終わってからでいいから、少しの時間でいいか
ら俺のホテルに来てほしい。」
「私は初めてあなたに会いました。まだ、あなたのこ
と、よく知らないよ。」
初めて会った見知らぬ外国人の申し出に彼女は困惑しな
がらエロサービスを始めた。
彼女の献身的なサービスを受けながら俺は彼女をどうし
たらホテルに呼べるのか考えていた。
「俺は明日の早朝に日本に帰るんだ。だから今晩しか
君とデートできない。だから頼むよ。」
「私は昼間、大学に行っています。だから仕事が終わっ
たら、家に帰ります。」
彼女は20歳、大学に通う風俗嬢で、時間に毎日追われて
いる生活を送っていた。
口説きだしてから30分が経過していた。
彼女の再三の断りが俺の心に火を付けた。
「じゃあいくら出したら、俺とデートしてくれる。」
彼女は困り果てて、そして俺に答えた。
「そうね。1万バーツくれる。」
彼女が1万バーツと言ったことには訳がある。
法外な金額を申し出て、それを理由に相手にあきらめさ
せようと思ったに違いない。
ところが、彼女は誤算してしまった。
俺の彼女への想いが1万バーツ以上だったからだ。
俺は興奮しながら即座に答えた。
「ＯＫ。1万バーツ、君に払うよ。」
当惑する彼女の唇を俺は自らの唇でふさぎ、ささやい
た。
「契約成立だ。0時にホテルで待っているよ。」
その日の真夜中
「綺麗な部屋ね。」
Ｌは約束通り、俺が宿泊するホテルの部屋にやってき
て、まず部屋を誉めた。
そして、「緊張するわ。」とはにかんだ。
「君のほうが綺麗だよ。」と俺は彼女に見とれながらそ
う答えた。
20歳のＬの私服姿は、ピンクのワンピースで、その若さ
をはちきれんばかりに醸し出していた。
その姿はエロマッサージ嬢の妖艶な雰囲気ではなく、若
い普通のタイ娘の姿だった。
そして、俺は彼女にハグしながら聞いた。
「これからどこに行きたい？それとも部屋で過ごすか
い。」
彼女は「行かなければならないところがあるの。」
と俺にささやいた。
時は午前0時を廻っていた。
こんな遅い時間に行きたいところ？と俺は疑問に思っ
た。
「ディスコかい？それとも食事かい？」
彼女の英語がうまく聞き取れなかった。
「ホスピタル」とだけなんとなく聞き取れた。
そして、「ビジネス」とも言っているようだった。
俺達はタクシー乗り場に向かった。
俺は彼女に行先を聞いた。
「ホイクワンよ。」
彼女はそう答えるとタクシーの運転手に行先を告げ、
タクシーに乗り込んだ。
次に乗り込んだ俺はまだその時、彼女の行動の目的を
理解していなかった。
そして、俺達が乗ったタクシーはアソークからホイクワ
ンに向かった。
「さあ、着いたわ。降りて。」
俺達を乗せたタクシーは北上し、
ホイクワン市場の中にある病院で止まった。
午前1時のホイクワン市場は喧騒で騒がしく、
行き交う人々は活気にあふれていた。
俺達は真夜中の小さな病院に入っていった。
彼女が社内で、エイズ、デンジャラス、と
言っていたことから俺は性病検査に来たんだろう
と推察していた。
病院の待合室には15人ほどの女性が座っていた。
全てが妙齢の女性であり、皆同じ目的で来院しているよう
だった。
身の置き所のない状況で、30分が経過し、Lが戻ってきた。
彼女の顔は晴れやかだった。
そして俺に1枚の紙をさらして見せた。
「全ての検査がNOで、私は健康体よ。」
Lはエイズも他の性病にもかかっていなかった。
「私の仕事は危険だから、毎月検査しているの。」
そして1時間後、俺はＬを抱いた。
———————————————–
[Massage]
[Last]
